どうも、佐田真人(@mst727)です。
ポートレート、スナップともに、単焦点レンズの使用頻度が多いのですが、要所要所で活躍してくれるレンズがあります。
それが「XF14mm F2.8 R」。
35mm判換算で21mm相当となる広角レンズ。広角といえば、余計な情報が写り込んでしまったり、独特の遠近感や歪みが生じるので、使いこなすには慣れが必要。
だけどうまく使いこなせると、標準域では撮れない世界に出会えるのが、広角レンズの魅力だと考えます。
「目の前の壮大な景色を、いかに気持ちとともに収めるか」
そうやって撮影する写真に、小さな手応えを感じながら、ふたたびシャッターを押す。そんな楽しみ方はどうでしょう。
今日は一年越しに「XF14mm F2.8 R」というレンズの魅力と作例を、お伝えしていければと思います。
CONTENTS
XF14mm F2.8 Rを選んだ決め手
「広角レンズはまだ必要ない」
最初はそう思っていました。標準域のレンズより、使用頻度が少なくなることは、目に見えてましたから。
だけど、旅先のホテルやカフェを紹介するようになってから、広角レンズの必要性を感じるようになりました。
そんなこともあって、広角特有の歪みが少なく模写性能に優れていると評判だった、「XF14mm F2.8 R」を購入。
使っていく中でとくに好きだなあと思ったポイントこんな感じです。
◎おすすめポイント
- 極端な歪みがなく使いやすい
- 端までしっかりと写ってくれる
- 暗いところでもある程度撮影できる
XF14mm F2.8 Rの特長(サイズ感・デザイン)
レンズの魅力や特長をお伝えする前に、まずは知っておきたい「XF14mm F2.8 R」の基本スペックを、書いておきます。
購入前に知っておきたい基本情報
- 【焦点距離】14mm(35mm判換算:21mm相当)
- 【絞り値】f2.8〜f22
- 【最短撮影距離】標準:30cm〜 マクロ18cm〜
- 【質量】約235g(レンズキャップ・フード含まず)
- 【フィルターサイズ】58mm
- 【メーカー希望小売価格】112,000円(税別)
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広角レンズでも手のひらに収まるサイズ感
レンズレビュー毎度お馴染みの話になりますが、このサイズ感はいつまでも推したいポイント。
レンズが手のひらサイズだと、持ち運びがだいぶ楽になるので、気軽にバッグに入れておけるんですよね。
日常の延長線上に「撮る」がある人は、いつでも気軽に撮れることの大切さを知っています。
カメラとレンズが軽いと持ち運ぶハードルが下がり、撮りたい気持ちが持続するのは素晴らしい利点だと考えます。
ダイナミックなフードデザイン
外観デザインにも触れておきましょう。
レンズのデザインは、フード込みで成り立つと思っているのですが、皆さんはどう感じますか。フードはヒトに例えると「前髪」みたいなもので、顔の印象を決定づける大切なパーツだと考えます。
それでいうと、このレンズに付属しているフードは、ダイナミック。このフードを見ると、縄文時代の土器を彷彿してしまうのは、僕だけでしょうか。
個人的には、レンジファインダーの「X-Pro2」というカメラを使っているので、フードのフォルムはもうすこし控えめでもいいのかなと。
鏡筒上に「被写界深度指標」の表記
XF14mm F2.8 Rには、鏡筒上に「距離指標」と「被写界深度指標」が表記されています。といっても、この表記を有効活用したことは、まだありません。
でもいいんです。フォーカスリングを動かして、隠れた「被写界深度指標」が姿を表す。そのギミックだけで楽しくなれるんですから。デザインの観点では二重丸です。
XF14mm F2.8 Rが写す素直な模写性能
最初に撮影したときの率直な感想は、「素直に写ってくれる」ということ。広角特有の歪みや周辺減光が抑えられており、見たものを鮮明に写してくれます。
その素直な模写性能から、壮大な景色を撮影するだけでなく、様々なシーンでも活躍。作例ではシーンごとに分けて紹介しますね。
まずは景色や建物の写真
景色や建物の写真は、下から見上げるように撮影することが多いです。
インドのバラナシで撮影したガンジス川の写真を見てもらえると、いかにクセの少ない広角レンズか、わかっていただけると思います。
ちなみに防塵防滴ではないので、ホコリや水まわりは気をつけてくださいね。
スナップやポートレートにも使える
「今日は広角レンズだけしか使わない」と決めて、ストリートスナップに挑戦してみるのはどうでしょう。
様々な情報が入ってしまいがちな広角レンズですが、撮りたい対象を決めておくことで、情報が散らばらない写真が撮れると思います。
あとは距離感をどれだけ縮めることができるか。上からの俯瞰撮影もしやすいので、意外とスナップにも重宝するレンズだと気づきました。
せまい空間で撮影するのが面白い
せまい空間で撮る広角の面白さもありますよね。
せまい路地だったり、室内だったり、人が密集している場所だったり、あえて情報を凝縮させて撮ってみるのも良いですよね。
F2.8のおかげで、ある程度光がある空間なら夜間での撮影もできるのが、嬉しいところ。
XF14mm F2.8 Rで、目の前の世界がもっと広がった
前回「XF23mm F2 WR」のレビューを書いたとき、見る世界が広がったと書きました。
だけど3本目に「XF14mm F2.8 R」を選び、見る世界がもっと広くなり、もっと近くにあるものを撮るようになりました。
標準域と比べると、多少クセはあります。おそらく標準域のレンズと比べても、使用頻度はそんなに多くないかもしれません。
それでもあるとき、「ほしいな」「必要だな」と思うのが、広角レンズです。もしいまこの記事を読んでくださっているあなたがそうなら、迷わず購入されることをおすすめします。
そのほかの使用レンズは、「シーンに応じてベストなレンズを。FUJIFILMおすすめの単焦点レンズ 3つ【作例あり】」にまとめているので、ぜひあわせてご覧ください。
今日はこれにておしまい。
それではまた!