シーンに応じてベストなレンズを。FUJIFILMのおすすめ単焦点レンズ 4つ【作例あり】

シーンに応じてベストなレンズを。FUJIFILMのおすすめ単焦点レンズ 4つ【作例あり】

2018年2月7日

本格的に写真を撮り始めて約2年。初めて一眼レフを買ったのは、香港を旅する数日前のことでした。

使い方がわからないままカメラとレンズ1本を持っていき、旅先の香港では説明書を読みながら、ああでもないこうでもないと撮影したのを覚えています。

そのときに使っていた唯一のレンズが、「単焦点」とよばれるもの。

その小さいレンズの画に感動してしまい、それ以来ずっと、単焦点レンズのみで撮影してきました。

現在はFUJIFILMの一眼ミラーレスカメラ「X-Pro2」を使用しているんですが、シーンに応じて4つの単焦点レンズを使い分けて撮影しています。

今回は普段使用している単焦点レンズの魅力と、その使い分け方について、作例を交えてお伝えしていければと思います。

FUJIFILMのおすすめ単焦点レンズ 4つ

まずは現在使用している、FUJIFILMのおすすめ単焦点レンズをご紹介します。

  • 単焦点①:XF35mmF1.4 R
  • 単焦点②:XF 23mm F2 R WR
  • 単焦点③:XF 14mm F2.8 R
  • 単焦点④:XF 56mm F1.2 R

基本的にこれらのレンズで、ストリートスナップからポートレート、インタビューや室内撮影を行ってきました。

カメラ初心者に「単焦点レンズ」をおすすめする理由

まず単焦点レンズについて簡単に説明すると、誰でも簡単に「雰囲気のある背景をボカした写真が撮れるレンズ」です。たとえば、こんな写真。

そのほかにもこんなメリットがあります。

  • 比較的安価なものが多く買いやすい
  • 撮影時間や場所に制限されず撮影できる
  • 軽くて持ち運びが苦じゃない

一方で単焦点レンズのデメリットは、決まった画角でしか撮れないこと。ズームレンズのように、焦点距離を変えることができません。

それゆえに単焦点をメインで使用されている方は、焦点距離が異なる複数のレンズを使用していることが多いです。

ここからは実際に、単焦点レンズをどう使い分けているのかを、ご紹介していきます。

FUJIFILMのおすすめ単焦点レンズの使い分け

単焦点レンズは制限と引き換えに、シーンごとにレンズの特長を活かし、とても魅力のある画を撮ることができます。それぞれのレンズをどう使い分けているのか、見ていきましょう。

単焦点標準レンズ XF35mmF1.4 R

マイペースだけど愛らしい、主役を引き立たせる存在。

まずは最も使用している「XF35mmF1.4 R」の単焦点レンズ。フルサイズ換算で約50mm相当の「標準レンズ」といわれるもの。

いちばん自分がしっくりくる焦点距離であり、撮りたい主役をグッと引き立たせてくれるレンズです。主にストリートスナップや、ポートレートを撮るときに使っています。基本的にはこのレンズを付けっ放しにしていることがほとんど。

唯一の欠点はオートフォーカスの遅さ。シャッタータイミングを逃した回数は数知れず。でもそれすらも愛おしいお気に入りのレンズです。

一年間じっくり使い続けた詳細レビューは「FUJIFILM XF35mm F1.4 R 1年使用レビュー。最初の単焦点レンズはこれで決まり【作例あり】」をご覧ください。

XF35mmF1.4 Rの作例

単焦点広角レンズ XF23mm F2 R WR

いつもよりラフに数をこなす、スナップシューター。

今のところいちばん使用頻度としては少ないのですが、なにも考えずにパシャパシャと撮れるのが楽しい「XF23mm F2 R WR」の単焦点レンズ。

フルサイズ換算で約35mm相当、「写ルンです」とほぼ同じ画角です。背景を含めた目の前の空間を、収めたいときに使用しています。作品というより情報として撮ることが多いかもしれません。また防水防塵仕様なので、雨の日のスナップでも大活躍。

オートフォーカスが早くスッと静かに、ピントが合ってくれるのはありがたい。なにかと安心できる画角なので、つい撮影枚数も多くなりがちです。

一年間じっくり使い続けた詳細レビューは「FUJIFILM XF23mm F2 R WR 一年使用レビュー。小さく軽く、テンポよく撮れる単焦点レンズ【作例あり】」をご覧ください。

XF23mm F2 R WRの作例

単焦点超広角レンズ XF 14mm F2.8 R

目の前の空気までも包み込む、助っ人的存在。

こちらはいちばん画角の広い「XF 14mm F2.8 R」の単焦点レンズ。フルサイズ換算で約21mm相当の「広角レンズ」といわれるもの。

主に建物や屋内を撮影するときに使用しています。特にブログを書き始めるようになってからは、一気にその使用頻度が増えました。その場の臨場感を出したいときは、あえて人を主役に撮影することもあります。

真正面からとるというより、下から上を見上げるような角度で、撮影することが多いですね。とくに狭い空間での広角撮影がすごく楽しいです。

一年間じっくり使い続けた詳細レビューは「FUJIFILM XF14mm F2.8 R 一年使用レビュー。目の前の景色をまるっと凝縮してくれるレンズ【作例あり】」をご覧ください。

XF 14mm F2.8 Rの作例

単焦点中望遠レンズ XF 56mm F1.2 R

遠くのものを引き寄せる、ちょっとクセのあるレンズ。

いちばん画角の狭い「XF 56mm F1.2 R」の単焦点レンズ。フルサイズ換算で約85mm相当の「中望遠レンズ」といわれるもの。

必要に応じていまはレンタルで利用しているんですが、主に遠くからしか撮れないイベントでの撮影やポートレートで利用しています。

画角が狭いうえに焦点距離も遠いので、初めて使うと慣れないことがたくさんあるレンズなんですが、それらを全て凌駕するような模写には、やっぱり惹かれてしまいます。

遠くの被写体もしっかり際立たせてくれるレンズは、徐々に必須となりつつあります。いまいちばん購入を検討しているレンズです。

XF 56mm F1.2 Rの作例

FUJIFILM単焦点レンズのススメ

ズームレンズは1本で大半の撮影をカバーできるし、便利さでいうと単焦点レンズの方が圧倒的に不便。それなのになぜ単焦点を使い続けるのか。

安い、軽い、明るい、きれい。もちろんこれらも使い続ける理由のひとつですが、いちばんはやっぱり「自分の足で撮りにいく」感覚が心地いいからなんだと思います。

自分の足で撮りに行くということは、自分自身が被写体に近づいたり、距離をとったりして撮影しなければなりません。

それでもそんな不便さやその過程で生まれるコミュニケーション含めて、なんだかとても好きなんですよね。

最後に

今後ズームレンズを使うのか。それは僕にもわかりません。でも今の段階であれば、単焦点レンズをもう一個つけれる新しいカメラを買う方が、可能性としては高い。

撮れない画は諦めることができるその潔さも、単焦点レンズの良さであり、楽しく写真を撮り続けれる秘訣みたいなものなのかもしれません。

今回の紹介を通して、読んでくださった方のカメラライフが、より素敵なものになれば、とても嬉しいです。

今日はこれにておしまい。
それではまた!