FUJIFILM X-Pro2 2年使用レビュー。その魅力と素晴らしさを2年越しに語る【作例あり】

FUJIFILMの「X-Pro2」というカメラを使いはじめ、気づけばもうすぐまる2年が経とうとしています。2年以上使うモノは、意外と少ないので、なんだか感慨深いです。

X-Pro2は機能面が抜群に秀でているわけでもない。性能だけで見れば、他にもたくさんの選択肢があるのは周知の事実。

それでもこのカメラを長年持ち歩いているのには、言葉では形容しがたい魅力が詰まっているからです。

X-Pro2はどんなカメラなのか。今回は2年使用して感じた魅力や気になるところ、作例などを、余すことなくお伝えしていけたらと思います。

FUJIFILM「X-Pro2」2年使用レビュー

X-Pro2は、FUJIFILMのX-H1・X-T2と同等のセンサーを持つカメラです。Leica M6などと同じようなレンジファインダースタイルのデザインが特長の、フラッグシップ機のひとつ。

使いはじめて2年経ったいまもメインのカメラとして、仕事、プライベート問わず使用しています。普段の使い方や撮影設定も後ほど紹介しますね。

購入前に知っておきたい基本情報

  • 【有効画素数】約2,430万画素
  • 【撮像素子】APS-Cサイズ「X-Trans CMOS IIIセンサー」
  • 【ファインダー】OVF/EVF
  • 【撮影感度】ISO200~12800(拡張モード:ISO100〜51200)
  • 【バッテリー】標準撮影枚数:約250枚(EVF)・約350枚(OVF)
  • 【撮影時質量】約495g(付属バッテリー、メモリーカード含む)
  • 【Amazon価格】147,800円(税込)※2019年5月8日現時点

FUJIFILM「X-Pro2」を選んだ理由

選んだ理由を一言でいうと、レンジファインダースタイルのデザインと、FUJIFILMの色味に惹かれたから。Nikonの一眼レフ「D750」からの買い替えだったため、かなり購入に悩んだのを覚えています。

買い替えを検討した理由は、サイズや重さで、持ち運ぶのが億劫になってしまったから。

全体の性能面は一眼レフに軍配が上がりますが、撮りたいときに持ち歩いていないことが多かったんです。それなら持っていないのと変わらないので、ミラーレスへの買い替えを決めました。

FUJIFILM「X-T2」ではなく「X-Pro2」を選んだ決め手

X-T2とX-Pro2では、撮れる写真はほとんど変わりません。ただし、性能の違いはあります。細かい点はたくさんありますが、個人的に気になったのは下記の3点。

  • 連写性能
  • 3方向チルト式液晶(X-T2)
  • シャッター音

全体的な機能はX-T2の方が良いですが、レンジファインダースタイルのカメラであれば、上記の機能差は許容の範囲内でした。

自分が長く使い続けるカメラはどっちかと考えたとき、使い込めば使い込むほど味が出るデザインに、目に見えない魅力を持ったX-Pro2に軍配が上がりました。最終的な決め手はこんな感じです。

  • レンジファインダースタイルのカメラがほしかった
  • デザインやシャッター音を含め、撮りたいと思わせてくれるカメラだった
  • 持ち運びがしやすく威圧感のないカメラがほしかった

購入してからというもの、撮影する予定がない日も含め、ほぼ毎日持ち歩くカメラになりました。とくに気軽にスナップを撮影するようになったのは大きな変化です。

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FUJIFILM X-Pro2のデザイン

前置きが長くなりましたが、ここからはX-Pro2本体のレビューです。まずはデザイン面から。スリムなボディにフラットな黒塗装。革モノと同じように、使い込むごとに味が出るカメラです。

空間に溶け込むレンジファインダースタイルのボディ

一眼レフタイプのカメラの欠点は、撮影を生業としていない人からすると、コンパクト性に欠けることや、多少の威圧感が拭えないこと。

そんな悩みを見事に取り除いてくれるのが、レンジファインダースタイルのカメラだと考えます。

凹凸のない形なので、普段使いのバッグでも持ち運びやすい。また、装いや空間に溶け込むレトロなデザインは、他のカメラには形容しがたいモノだと感じます。

黒塗装に包まれたマグネシウム合金

防塵・防滴・耐低温構造はもちろん、堅牢性にも申し分ない、フルマグネシウム製のボディ。ひんやりとした金属の感触が、手になじみます。

黒のフラットな塗装に包まれたマグネシウム合金のおかげで、塗装が剥がれてきても様になっていく様子は、撮る楽しみを増幅させてくれます。

撮りたいと思わせてくれる「シャッター音」

カメラを選ぶとき、マニュアルに書かれた機能面ではなく、撮りたいと思わせてくれるシャッター音かどうかが、大切だと考えます。

どれだけきれいに撮れたとしても、気分が上がらなければ、撮ることすらままならないからです。その点X-Pro2はちょうどいい。一眼レフほどの豪快さはないけれど、安っちくありません。

スマホでも十分きれいな写真が撮れるようになったいまだからこそ、画質に加えて、撮る楽しみを与えてくれるカメラを使っていきたいと思います。

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FUJIFILM X-Pro2の操作性

X-Pro2の機能面は、アナログで直感的に操作しやすい設計になっているので、あらゆるシーンで素早く撮影できるのが、印象的です。

直感的に操作できる「物理ダイヤル」

シャッタースピード・露出・ISO感度など、基本的な設定はすべて、物理ダイヤルで調整します。すべての設定を目視で確認できるので、あらゆるシーンで素早く撮影できます。

とくにファインダーを覗きながら、素早く露出を合わせれるのが便利ですね。シンプルな操作性に慣れてしまうと、なかなか他のカメラに戻れません。

楽にピント合わせできる「フォーカスレバー」

ボディ背面についたフォーカスレバーも、タテ・ヨコ・ナナメに素早く、直感的にフォーカスポイントを指定できます。

手持ちの撮影ではあまり使うことはありませんが、構図を保ったまま焦点位置を移動させる、三脚固定の撮影やブツ撮りに重宝しています。

安心の「デュアルカードスロット」

SDカードを2枚挿入できるデュアルカードスロットも搭載。スロット1のみ、書き込み速度に優れた「UHS-II規格」に対応しています。

連続記録やRAW・JPEGの振り分けにも対応。僕の場合、書き込み速度の速いスロット1にRAW、スロット2にJPEGを保存するようにしています。

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FUJILM X-Pro2のここが気になる

長年使っていると良い部分ではなく、気になるところも出てきます。

ファインダーがすこし見にくい

これはX-T2と比較して感じたことですが、X-T2や一眼レフと比べると、若干ファインダーが見にくい。ファインダーのアイシューの形が原因だと思います。

事前に確認していたので許容範囲内ですが、ひとつ良い点があるとするなら、それはファインダーをのぞいたときに、顔が液晶につきにくいこと。

片手で持ちにくい

ときおり片手で撮影したいときがあるんですが、片手で持ちにくいのも難点です。とくにAFロックのボタンを押すのが難しいです。

このボディのフォルムだと仕方ないと思いつつ、すこしでも持ち具合を改善するため、ふたつのアクセサリーを装着しています。

持ちやすさ向上のための「サムレスト」

ひとつがX-Pro2のグリップ力をあげるための「サムレスト」。Leica Mシリーズのカメラでも、お決まりのアクセサリーですね。

コンパクト性が損なわれてしまうので、あれこれアクセサリーをつけないようにしているんですが、これだとシンプルなので煩わしくない。持ちやすさ・デザインを損なわないアイテムです。

X-Pro2に似合うストラップ「COTTA」

ついでにストラップの紹介も。「COTTA」というキャメルの革製ストラップです。カメラとストラップ、その両方が経年変化していく様子は、使うごとに愛着が湧いていきます。

ストラップは色のあるものを選んでみると、よりファッショナブルなカメラに仕上がると思います。片手で撮影するときは、右手に巻きつけグリップ力を強化しています。

手ぶれ補正なし

いちばんの難点が、手ぶれ補正がないこと。手ぶれ補正があることで、撮影の幅が広がるのはもちろん、動画も撮影できるので、やっぱりほしいところ。

このコンパクトなボディで、動画が撮影できたら言うことなしです。これだけは本当につけてほしいと心から願っています。

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FUJIFILM X-Pro2の私的使い方

ここではX-Pro2は仕事で使えるのか、個人的な撮影スタイルや、主なカメラの設定を紹介できればと思います。

X-Pro2は仕事で使えるの?

使える仕事もあれば、使いにくい仕事もあります。使える仕事は「被写体の動きが少なく、光を十分に確保できる現場」での撮影。

(使えないではなく使いにくいとしている点は、その環境下でも使用している、プロのフォトグラファーさんがいるからです。ここでは実際に体験してみて感じたことを書いています)。

使えない仕事は「被写体の動きが激しく、光が十分に確保できなかったり、光の種類が混じっている現場」での撮影です。ざっくり分けてみると、こんな感じになります。

▼使えるお仕事

  • ストリートスナップ
  • ポートレート
  • ブツ撮りなどの撮影

▼使いにくいと感じたお仕事

  • ウェディング
  • 運動会などの動きの激しいイベント
  • 光をあまり確保できず、ストロボも使用できない環境

▼なぜ使えないのか

  • AFのスピードの遅さ
  • 高感度耐性が弱い(ISO3200が限界)
  • 解像度がやや不安(トリミングを前提とした場合)

とくに被写体・光ともに、動きの激しいウェディングの撮影は、難しいと感じました。その際は、Canon5D Mark3の2台体制で挑みました。

トークイベントなどは、被写体に光が当たっていることがほとんどなので、会場が暗くても、使えないことはありません。ただし、解像度の面で不安が残るのも事実。

光がほとんどなく、登壇者のみにスポットライトが当たっているイベントなどの撮影は、手ブレの心配もあったので、X-H1をメインとした2台体制で挑みました。

オールマイティに使える万能カメラではない

プロのフォトグラファーさんで、厳しい環境下でも撮影している方たちがいるので、一概には使えないといえません。ただ、X-Pro2はオールマイティで万能に使えるカメラではないことは確かです。

撮影面ですこしでも不安だと感じる方は、X-Pro2だけでなく、サブのカメラも用意しておくのがおすすめ。

あとは手持ちのカメラとレンズで対応できるものなのか、事前に検討と入念な準備しておくことが、どんな仕事でも大切ですね。

X-Pro2の主な撮影設定

FUJIFILMのカメラには、優秀な「フィルムシミュレーション」という機能があるので、JPEG撮って出しのときは「クラシッククローム」をメインで使用しています。

▼メインの撮影設定

  • フィルムシミュレーション:クラシッククローム
  • シャッタースピード:AUTO or マニュアル(下げても125、たまに60)
  • 露出は:+1〜-1
  • ISO:200-800の範囲内でオート(上げても最大3200)

仕事でないかぎり撮ったJPEGをスマホに転送し、編集してSNSやブログにアップすることが多いです。ちなみに編集環境は「Lightroom CC」と「VSCO」。

FUJIFILM X-Pro2の作例

万能カメラでなければ、なぜX-Pro2に惹かれるのか。それはデザインだけでなく、写す画にあると書きました。ここではX-Pro2の作例をお見せします。

使用しているレンズとそれぞれの作例は「シーンに応じてベストなレンズを。FUJIFILMおすすめの単焦点レンズ 4つ【作例あり】」にまとめているので、詳しい情報や作例はこちらをご覧ください。

ここではせっかくなので、もっとも使用頻度の高い「XF35mm F1.4 R」で撮影した作例を、お見せできればと思います。

XF35mm F1.4 Rで撮影したポートレート

ポートフォリオの撮影では、カメラの補正で理想の色味に近づくので、よっぽどのことがない限り、調整程度でいいのではないかと思わされます。

X-Pro2のボディのおかげもあってか、あまり気負うことなく撮影に臨めるようになりました。ポートレート撮影はもうすこし慣れていきたいですね。

XF35mm F1.4 Rで撮影したスナップ


僕がカメラを好きになったのは、ストリートスナップの影響もあるので、これからもずっと撮り続けていきたいところ。

スナップではコンパクトなボディが大活躍。撮りたいときにサッと構えて撮れるのは本当にありがたいです。

XF35mm F1.4 Rで撮影したテーブルフォト

主役が際立っているものは、自然と縦構図が多くなりますね。美味しいごはんは、光がきれいに入る場所で撮ると、より一層美味しく見えます。

湯気までしっかりと写したい場合は、できるだけ背景を黒に近づけること。あとは冷めないうちに早めにいただきましょう。

最後に

書こう書こうと思いながらついには、2年も経ってしまったX-Pro2のレビューですが、ようやく公開できスッキリしました。

決して万能なカメラではありませんが、性能には変えがたい魅力あるカメラだということが伝わっていれば、とても嬉しいです。

性能でカメラを選ぶとあれやこれやと求めてしまいがちですが、これだけは譲れないという感性の部分で選ぶと長続きする。もしかすると、ヒトとカメラは似ている部分があるのかもしれませんね。

最後まで読んでくださりありがとうございます。この記事を読んでくださった方のカメラライフが、より良いものになれば嬉しいです。

今日はこれにておしまい。
それではまた。

 

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