どうも、サタマサト(@mst727)です。
これまでFUJIFILMのX-Pro2に単焦点レンズという組み合わせで長年使ってきましたが、今年からX-H1という新しいカメラが加わり、初めてズームレンズを購入しました。
「XF16-55mmF2.8 R LM WR」35mm判換算で24-84mm相当のズームレンズです。「広角・標準・望遠」カバーでき、F2.8通しで撮れるという大三元レンズと呼ばれるものですね。
X-H1に常用しているレンズで、主に動画用途として活躍しています。今回は「XF16-55mmF2.8 R LM WR」のレンズの魅力と作例を、余すことなくお伝えしていきます。
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FUJIFILM XF16-55mmF2.8 R LM WR レビュー
防塵・防滴はもちろん、マイナス10度の耐低温構造、そして逆光条件においてもフレアが発生しにくいという、フラッグシップにふさわしい設計になっています。
購入前に知っておきたい基本情報
レンズの魅力や特長をお伝えする前に、まずは知っておきたい「XF16-55mmF2.8 R LM WR」の基本スペックを、書いておきます。
- 【焦点距離】16-55mm(35mm判換算:24-84mm相当)
- 【絞り値】f2.8〜f22
- 【最短撮影距離】標準:0.6m~・広角:30cm〜・望遠:40cm〜
- 【質量】約655g(レンズキャップ・フード含まず)
- 【フィルターサイズ】77mm
- 【Amazon価格】128,205円(税込)※2019年10月31日時点
XF16-55mmF2.8 R LM WRを選んだ理由
このレンズを選んだ理由は、X-H1を購入して動画撮影を始めたからです。写真撮影に比べて動画の撮影は、短時間にいくつかの画角を使い分けて撮影することが多くなります。
そのとき頻繁にレンズを交換するのは面倒だと感じたので、まずは広角から望遠までカバーできるズームレンズが最適だと考えました。
購入の決め手となったのは、F2.8通しで撮れる点です。単焦点レンズの魅力は圧倒的な描写力とボケ感。単焦点レンズとまではいかなくとも、一定の明るさやボケ感は確保できないと、ズームレンズを使うのは難しいと考えていたんです。
そんなときに出会ったのがこのレンズ。唯一の問題点は手ぶれ補正がないことだったんですが、X-H1と併用することで解消されました。
「XF18-55mm」ではなく「XF16-55mm」を選んだ決め手
このふたつのズームレンズはよく比較されると思います。ただ、F2.8通しで撮影できることや、描写力を求めていたため、XF16-55mmに落ち着きました。
Xf18-55mmレンズは、コスパが良く写りもいい、おまけに手ぶれ補正まで搭載しているいいレンズなので、最初の1本としても使える万能レンズです。
▼XF16-55mmF2.8 Rはこんな人におすすめ
- 手ぶれ補正はなくても良い
- フルサイズレンズ並みの重さも許容できる
- ズームでも明るさやボケ感を優先したい
FUJIFILM XF16-55mmF2.8 R LM WRの特長
前置きが長くなりましたが、レンズ本体のレビューといきます。今回は使ってみた特徴を3つ、ピックアップしてお伝えします。
- フルサイズレンズ並みの大きさと重厚感
- ひんやりとした高級感漂うデザイン
- 単焦点レンズに引けを取らない描写力
1. フルサイズレンズ並みの大きさと重厚感
見ての通り単焦点レンズと比べ物にならない大きさです。ほかのズームレンズと比較しても大きく、フルサイズレンズとあまり変わりません。
ずっと単焦点を使ってきた身としては、持ち運びづらいのが正直なところですが、描写力を考えるとこのサイズは妥当なのかもしれません。
トータルの重さに関しては、レンズの本数で調整しています。強いていえば、筒の長さにまだ慣れておらず、撮影中ぶつけそうになることが多々あります。
2. ひんやりとした高級感漂うデザイン
デザインについては、この質感が素敵ですよね。フジノンレンズはどれも質感が好きなんですが、やはりこれも美しい。とくに金属の冷たい質感がいいです。
どうせならズームリングもラバーじゃなくて、金属のような硬い素材が良さそう。せっかくなのでX-H1とX-Pro2に装着し、全体の外観デザインも見てみましょう。
X-H1、X-Pro2との組み合わせ
まずはX-H1につけてみます。
このレンズはX-H1につけるレンズだと確信しました。X-H1のホールド力のおかげで、このレンズで長時間撮影していても疲れにくいのが嬉しいです。
一方、X-Pro2につけてみるとこんな感じ。
X-Pro2では重心が前に来てしまい、見た目もあまりしっくりこないのが正直なところです。グリップが弱く、そもそも重いレンズには向かないなと。X-Pro2はやっぱり単焦点レンズかな。
ちなみにレンズフードはこんな感じです。
大口径でレンズの直径が大きいので、指紋が結構ベタベタ付いてしまうことが多かったんですが、それを防ぐという意味でも、写真撮影のときはフードレンズをつけています。
3. 単焦点レンズに引けを取らない描写力
後ほど作例をお見せしますが、せっかくなので単焦点レンズとボケ感を比較してみましょう。比較するレンズは、普段愛用しているXF35mmF1.4 Rの単焦点レンズ。
それぞれ開放で撮影したとき、どれぐらいのボケ感の差が出るのでしょうか。単焦点レンズはF1.4、ズームレンズはF.2.8で比較してみました。
[twenty20 img1=”10164″ img2=”10165″ offset=”0.5″ before=”XF16-55mmF2.8R” after=”XF35mmF1.4R”]
35mmの単焦点レンズはボケ感がとても気に入っているんですが、F1.4で撮影してみるとさすが柔らかみのあるボケがいいですね。
ただズームレンズもなかなかいい感じ。F1.4の単焦点レンズと比べても、十分綺麗なボケ感をお持ちです。背景の輪郭が程良く残るので、とても重宝しています。
FUJIFILM XF16-55mmF2.8 R LM WRの作例
XF16-55mmF2.8ではあまり写真を撮ってないんですが、いくつか厳選してお見せします。スナップの作例はX-H1のレビュー記事にまとめているので、あわせてご覧ください。
ポートレート、スナップ、ランドスケープをこのレンズ1本で自由に撮れるのは、本当に楽です。
とくに仕事では望遠をメインに使いつつも、突然広角を求められるシーンもよくあります。そんなとき慌てず広角で撮影できるのも、撮影の負担を軽減しているように感じます。
ただし、気軽に持ち歩いて撮影しにくくなったので、動画と仕事での用途がほとんどです。
X-H1と組み合わせることで手振れ補正が効き、とても安心感を持って撮影できるレンズとなりました。
レンズの大きさ自体もX-H1であればバランスが取れるので、自分のなかではX-H1専用レンズとなりました。撮影を楽しむなら単焦点、撮影に安心感や利便性を求めるなら、ズームレンズといったところでしょうか。
単焦点レンズ特有のクセはないものの、ほとんどのことがこれ1本で可能な万能レンズだと感じました。
最後に
ずっと自分はどこかで単焦点レンズのみを使うんだろうなあと思っていたんですが、このレンズのおかげで単焦点の呪縛から解放されました。
単焦点の方が好きなのは変わりないんですが、今回使ってみてズームレンズは圧倒的に便利だと感じました。当面は用途に合わせて柔軟にレンズを変えていけたらと思います。
もし迷われている方で、重さや手ぶれ補正がネックじゃなければ、買って損はないレンズです。ぜひいちど実物を触ってみてください。
以上、半年使用レビューで感じたことを書かせていただきました。FUJIFILMのズームレンズを検討されている方の参考になれば、とても嬉しいです。
今日はこれにておしまい。
それではまた。
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