都心の雨には“着る傘”を。TEATORA「Wallet Coat Cargo UMBRELLA」レビュー

都心の雨には“着る傘”を。TEATORA「Wallet Coat Cargo UMBRELLA」レビュー

2018年10月8日
雨の日は憂鬱になる。出かける予定があったとしても、予定を変えたくなるような億劫さと、なんども対峙したことがあります。

それでも僕がまだ連勝を保てているのは、雨の日に来ているコートのおかげ。名前は「Wallet Coat Cargo UMBRELLA(ウォレットコート カーゴ アンブレラ)」。

TEATORA(テアトラ)という「頭脳職のための機能服」をコンセプトに掲げるブランドのもの。

名前に「アンブレラ」と入ることから、“着る傘”といっても、なんら褐色のないコートです。都市生活での雨の日に、傘から解放されたかった僕にとって、まさに理想の雨の日の装い。

今回はそんなレインウェアの魅力をお伝えします。

雨の日も歩きたくなるような理想の装いを求めて

都心で暮らしていると、雨が降っていたとしても、傘を差すのが億劫になる。大勢の人が行き交う狭い道を、傘を差して歩くにはすこしきつい。

それに都心を歩く分には、意外と建物の中を移動することが多く、雨にかかる時間は少ない。であれば、レインコートでもいいんじゃないかと。

だけど、自分が着たいと思える雨の日仕様のコートが見つかりませんでした。最近ではゴアテックスのコートもありますが、タウンユースで使うには十分すぎるくらいで、都市生活には馴染みづらかった。

そんなときに惹かれたのが、Wallet Coat Cargo UMBRELLAでした。

どんな服装でもサッと着るだけで様になる雨の装い

どんな服装でも羽織るだけで様になる装い。一枚の布を纏っているようなデザインは馴染みやすく、羽織ったときに下までストンと落ちてくれるシルエットが美しい。
飾りを極端に削ぎ落とし、シルエットのみで成り立つのはテアトラならでは。金物ジッパーではないフロントボタンも良い。

それほど寒くないときは、シンプルなシャツの上から一枚。寒いときは、セーターやインナーダウンの上から羽織っています。

首元が開く仕様なので、首を温めるものは必須。保温性はないものの、防風性があるので、服装次第では冬にも着れるもの。

「着る傘」としての機能面と移動時におけるセキュリティ面

テアトラの衣服は、シーンに合わせた「型」で分類。「Wallet Coat Cargo UMBRELLA」には、名前の通り「傘」と「セキュリティ」の機能にフォーカスされ設計されています。

着る傘としての着心地の良さ

素材に使われているのは、「PLIANTEX」と呼ばれる繊維。撥水性と防風性にも優れ、ストレッチも効く快適な素材。付いた雨の水滴は、さっと振って払い落とすだけなので、レインコートとしても申し分なし。

ゴアテックスのようにフォルムが維持されているわけではなく、裏地も着心地が良いので、ストレスフリーに過ごせるのが嬉しい。

ちょっとした外出ならバッグもいらない大きなポケット

セキュリティ面での機能は、まず両サイドにある大きなポケット。普通のポケットには入らないiPadや、A4サイズの雑誌まで収納可能。

そんなに使うことはないだろうと思っていたポケットも、いざ着てみれば、ペットボトルやちょっとした紙の冊子なんかも収納するように。あるととても重宝する機能だと痛感しました。

移動シーンで重宝するセキュリティのポケット

そしてもうひとつ、パッとみただけではわからない秘密のセキュリティポケットが、腰の両サイドにあります。ここには財布やパスポート、スマホなどのデバイスが収納可能。

移動を絶えず繰り返すシーンにおいて、ここに入れておけば大丈夫と思える収納ポケットが衣服についているのは、どこにいても安心です。

最後に

軽量なので持ち運びもそこまで不便じゃない。余計な装飾を取り除いたテアトラコートは、移動をより快適にしてくれるもの。

傘としても服としても申し分ない、「Wallet Coat Cargo UMBRELLA」。人を選ぶコートではありますが、好きな人にはドンピシャでハマるコートです。

これからも長く着続けたいレインウェアのご紹介でした。

撮影:上田龍(@r____93