アークテリクスヴェイランス「Nomin Pack」第二世代モデル長期使用レビュー

アークテリクスヴェイランス「Nomin Pack」第二世代モデル長期使用レビュー

2019年6月10日

良いバックパックとは、モノを背負っているにも関わらず足取りが軽くなるような、旅の相棒のような存在だと考えます。

だからこそ妥協はしたくない。軽量、防水、堅牢性の機能面に加えて、シーンを選ばず日常に溶け込むデザインであること。

そんなわがままな条件を満たすバックパックを探し続けた結果、ついに最終地点となり得るものを見つけました。

存在こそ知っていたものの手が出せなかったバックパック、「ARC’TERYX VEILANCE(アークテリクス ヴェイランス」の「Nomin Pack(ノミンパック)」です。

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ARC’TERYX VEILANCE(アークテリクス ヴェイランス)とは

都市生活を軸にしたタウンユースなプロダクトが特徴的な「ARC’TERYX VEILANCE(アークテリクス ヴェイランス)」。カナダ発のアウトドアブランドでおなじみ、「ARC’TERYX(アークテリクス」が手がけるタウンユース向けのコレクションです。

本家アークテリクスの技術をしっかりと引き継ぎつつも、都市生活のための快適性とファッション性を追求した異色のラインとなります。従来のアウトドアブランドはロゴやカラーの主張が強いものが多い中、ヴェイランスは無駄な装飾がないことで、一層魅力が引き立ちます。

一切の制限を設けず最高なバックパックを探していると、どうしても最後に行き着く「Nomin Pack」。バックパックの最終地点といっても過言ではないプロダクトです。

購入してからすでに4年以上経過してますが、本当に毎日使っていて、バックパックの買い替えはこれで最後かなと思うぐらい、活躍してくれています。

アークテリクス ヴェイランス「Nomin Pack」を選んだ理由

本格的にバックパックを探すようになったのは、旅の荷物が重くて移動が辛かったことがきっかけ。PCやカメラ機材を持ち歩くので、旅先では想像以上に重さを感じました。

旅の荷物を減らすのはもちろん、バックパック自体の重さも軽くしたいと思い、1kg以下のバックパックを探し最終的に辿り着いたのが「Nomin Pack」だったんです。

値段が値段なのでずっと迷ってましたが、購入の決め手となったパワーワードです。買わないわけにはいきません。

生産数が少ないため日本でもあまりないのですが、大阪にひとつだけ在庫があったので見に行くことに。お店の奥から持ってきてくれた実物を手に取った瞬間、その軽さにとても驚きました。

そこから購入まで、さほど時間がかからなかったことは、言うまでもありません。

①無駄のないシンプルなデザイン

無駄がなく隅から隅まで黒に統一されたデザイン。時折似たようなものは見かけるものの、ここまで無駄を削ぎ落としたバックパックは他に知りません。

ポケットや細部のギミックが重視されがちなバックパックですが、シンプルなデザインを追求し続けるヴェイランスの姿勢にはとても好感が持てます。

型崩れしにくいシルエットとその恩恵

Nomin Packは他のバックパックと比べ型崩れしにくいです。モノの容量によって大きく膨らんだり、クシャッとなることはありません。

縦長のシルエットで収納する量が定まっているからこそ、重心がまっすぐ下にかかるので、後ろに引っ張られる感覚もなくストレスも感じません。

背面のフラットな部分はテーブル代わりに

本来PCを守るための頼もしい構造なんですが、背面のフラットな板がテーブル代わりになるんです。テーブルがないところでご飯を食べたり、レンズ交換するときに役立ちました。

使用シーンがかなり限定されそうですが、ちょっとした簡易テーブルのような感覚で使うことが何度かあり、とても助かりました。あくまで個人的な感想です。

②軽量かつ防水、丈夫な素材

1kgを切る軽さでありながら防水。堅牢性も申し分なし。それらを語る上で欠かせないのは、アークテリクス発祥の「止水ジッパー」と無駄を削ぎ落とされた「接合部分」。

防水性や堅牢性を落としてしまう接合部分は最小限に、さらにその縫い目を裏から止水テープでカバーするという徹底ぶり。軽さと強度を高い次元で実現している点に、惹かれてしまいます。

背負いやすいショルダーハーネス

シンプルすぎるがゆえに若干不安があったショルダーハーネス。背負って驚きそんな心配は一切無用。肩への食い込みを最小限に抑え、かかる重心を面で分散させているような感覚があります。

ちなみにショルダーベルト調整部分も、うまく隠されています。隠されているからといって調整がしにくいわけではなく、素早く自由に調整できます。

過酷な環境下・悪天候時における信頼性

海外放浪中に何度か急激なスコールに見舞われたことがありますが、もちろん水が中に浸透することなく、ガジェット類も全く問題ありませんでした。

ちなみに表面のキズの数々は、インドの狭い路地でレンガとすったり、荷物を運ぶ際に投げられたり引きずられたり、これまでの海外放浪でついた傷たちです。

③互いがケンカしない収納部分

容量はそこまで大きいわけではないですが、1泊2泊の旅行ができるぐらいの収納量は備えています。収納部分は大きく4つ。

メインの収納とPC・タブレット収納部分

まずはメインの収納部分。ここに衣服や機材、細々したものをポーチにまとめ、収納しています。荷物全体が見渡せる構造になっているので、取りたいものへのアクセスも問題なし。

ふたつ目は、背面のPCやタブレットを収納できる部分。頑丈な板で守られている点も安心。他のものと干渉しないので、紙の書類の収納にも使えます。

荷物に圧迫されない収納ポケット

3つ目はメインの収納の上部にある内部のポケット。背負ったときにできる余白をうまく活用し、アクセスしやすいのが特長です。

ここには他の荷物に圧迫されたくないメガネやサングラス、ワックスなどを入れています。キーフックもついているので、ここにはアルコール消毒スプレーをぶら下げてます。

4つ目はPC収納部分の上部にあるポケット。ここにはモバイルバッテリーやAirPodsなど、一日で頻繁に出し入れするものを収納しています。

いちばんアクセスしやすく他のものに圧迫されない収納部分なので、使い勝手がよく気に入っています。細々したものを入れがちになります。

気になる点は「汚れやすい・傷つきやすい・劣化してくる」

長年使っていて気になった点としては、汚れやすく傷つきやすい、そして劣化してくること。写真の通り白いスレ傷がたくさんあるのですが、ちょっとしたキズがつきやすいです。他のバックパックなら目立たないキズも、Nomin Packなら目立ちやすい。

汚れについてもタオルで拭こうとすると、摩擦で繊維がくっつき白くなってしまいます。手入れの方法としては、シャワーで洗い干して乾かしておくのがいいと思います。なかなかきれいな状態で使い続けるのが難しいなあと思ったのが唯一気になる点。

またテック系の素材だと、避けれない劣化問題。Nomin Packも例外ではなく、スレ傷などにより表面のコートが剥がれてきたり、ショルダーハーネス部分の生地に弛みが出てきたりと、長年使い続けていると無視できない劣化が出てきました。

僕の場合は海外旅行を中心とした悪環境のなかで使うことが多かったので、おそらく劣化のスピードも早かったのですが、使い続けて4年ぐらいにはかなり劣化が目立つようになりました。

さすがに普段遣いやビジネスシーンでの利用には無理が出てきたので、今使ってるNomin Packはもし修理できそうであれば旅用にし、新しくバックパックを新調しようか検討中です。

最後に

最初はシンプルすぎるがゆえに「使いにくいかも」と感じていたNomin Pack。だけどそんな心配はどこかで、すぐに身体に馴染みました。

そして気になる点を踏まえた上でも、自信を持ってNomin Packの魅力をお伝えできるのは、厳しい環境をともにしてきたからに他なりません。

慣れない環境にいる旅の最中、Nomin Packは荷物を守り快適に運んでくれる役割を全うしてくれているからこそ、毎日安心して使うことができています。

劣化の部分は避けれない部分ですが、それがあったとしても自信を持っておすすめできるバックパックです。

今後の使用についてですが、先ほど書いたように、長年の使用の劣化により普段使いが厳しくなってきたので、もし修理に出せそうなら出して旅用として使い、日常では別のバックパックを検討中です。

バージョン3のNomin Packが発売されたらそれ一択になりそうですが、まだまだこれを超える、もしくは同じくらいのバックパックに出会うには時間がかかりそうです。