富士フイルム「X-S10」を購入して2年が経ちました。
初めて実機を触ったときは、「小さい軽い持ちやすい!」というのが第一印象。今でも持ち前のサイズ感と軽さを生かし、写真やVlog撮影と大活躍しています。
そのため、X-S10はこれから写真やVlogを始めたい方におすすめのカメラです。今回は富士フイルム「X-S10」を2年使った感想と作例を紹介します。
CONTENTS
FUJIFILM X-S10はどんなカメラ?
- 有効画素数:約2610万画素
- 撮像素子:APS-Cサイズ「X-Trans CMOS 4センサー」
- 撮影感度:ISO160~12800(拡張:ISO80/100/125/25600/51200)
- バッテリー:標準撮影枚数 約325枚
- 撮影時質量:約465g(付属バッテリー、メモリーカード含む)
Xシリーズ初のバリアングル搭載で手ブレ補正つき、本格的な動画撮影から気軽なVlogも撮れる、コンパクトなミラーレス一眼カメラです。
カメラを触るのが初めての方にも馴染みやすいデザインで、シンプルかつバランスのとれた機種だと感じます。
実は操作性も、X-S10が富士フイルム独自の操作から、他メーカー同様の操作配置を踏襲したことにより、他のカメラからの乗り換えのハードルも低くなりました。
FUJIFILM X-S10を選んだ理由
これまで富士フイルム XシリーズのX-Pro2とX-H1を、それぞれ写真用と動画用と用途を分けて使ってきました。映像を撮影するだけならX-H1のままでも良かったのですが、X-S10の購入を考えるきっかけになったのは、YouTubeを始めたこと。
最初はX-H1を使ってたのですが、サイズ感や重さがネックになり、自撮りもできなかったため、Vlogの撮影がしづらかったんですよね。そんななかX-S10の発売を知り、購入に至りました。今では写真とVlogの両方を担うカメラとして活躍しており、写真と動画のバランスが取れた優等生なカメラだと感じています。
FUJIFILM X-S10の良い点3つ
- コンパクトで軽いこと
- 手ブレ補正付きでバリアングル液晶であること
- 最新のフィルムシミュレーションが使えること
一つ目は、コンパクトで軽いこと。
どんなに良いカメラを持っていても、良い光景に出会ったときにカメラがないと、その良さが一切生かされません。だからこそ、持ち運びが億劫になりにくいカメラであることが、何よりも大切だと思っています。
その点、X-S10はコンパクトで軽いのが魅力。ただ小さいだけではなく、しっかり握れるグリップのおかげで手に馴染みやすい。長時間持っていても疲れにくい、持ち運びのしやすいカメラです。
二つ目は、手ブレ補正付きでバリアングル液晶であること。
もともとYouTube用として買おうと思っていたX-S10。その決め手は手ブレ補正付きかつ、バリアングル搭載であったことでした。他メーカーであればバリアングル搭載のカメラはたくさんありますが、富士フイルムは現状X-S10とX-T4のみで、選択肢は限られていたんですね。
X-S10を選んだ理由は、X-T4はマイクの差し込み部分と液晶画面が干渉してしまい、撮影するのに不便だと感じたからです。それがネックで購入を控えていたら、X-S10が登場したわけです。
三つ目は、最新のフィルムシミュレーションが使えること。
富士フイルムのカメラは、フィルムシミュレーションの色味が強み。特有の色味に惹かれ、富士フイルムのカメラを使っている方も多いと思います。僕もその一人で、僕のVlogでは「エテルナ」がとても重宝しています。ちなみに写真では「クラシッククローム」と「PRO Neg. Hi」が好きです。
色味にこだわりたいけど本格的に色味を作り込む必要はないという方にも、フィルムシミュレーションは最適なのでぜひ試していただきたいです。
FUJIFILM X-S10の気になる点5つ
- シャッター音
- 防滴防塵ではない
- 細部の作りがすこしチープ
- バッテリーの持ちが良くない
- SDカードスロットがひとつしかない
良い点より多くなってしまったんですが、気になる点は想定していたことなので、書いたものの大きな不満はないです。
ただその中でもやっぱり気になるのは、バッテリー持ちがとにかく悪い点です。動画撮影だと本当にすぐなくなるので、室内の撮影では3つのバッテリーを繰り返し充電し使用しています。1日撮影するなら、最低でも3つは持っておきたいです。
カードスロットも、普段は写真と動画、もしくはRAWとJPEGで、別々のカードを割り当てて使っていたので、不便さは感じました。あとは金額的に妥協せざるを得ないですが、細部の作りがチープです。シャッターボタンの感触とシャッター音は個人的にはテンションが上がるものではなかったです。
以上のことから、これから写真やVlogを始めたい方や、他メーカーから富士フイルムに乗り換えたい方向けの入門機としておすすめのカメラだと感じました。
FUJIFILM X-S10の作例
X-S10と合わせて購入した「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」。単焦点レンズが好きなので、あまり写真撮影でズームレンズは使わないのですが、これはキットレンズとは思えないくらい写りがいい。
このカメラにはコンパクトなレンズが合うので、作例ではズームレンズの「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」と、単焦点レンズの「XF23mmF2 R WR」で撮影しました。
X-S10+XF18-55mmF2.8-4 R LM OISの作例
ズームレンズはどうしても重いイメージがあるのですが、このレンズは軽くてコンパクト、X-S10にちょうどいい。手持ちで動画撮影してても疲れないし、動画では常備つけて積極的に使っていきたいレンズ。
X-S10+XF23mmF2 R WRの作例
今までこのレンズはあまり使ってこなかったのですが、コンパクトさもあってか、使う機会が増えました。暗いところでシャッタースピードを落としても、手ぶれ補正のおかげで手持ち撮影できる点が良い。
X-S10+XF18-55mm and XF16-55mmの動画作例
最後に
Xシリーズの中では最も安価でコストパフォーマンスに優れたX-S10。現在のフラッグシップモデルX-T4とほぼ同等の性能を持っているんですよね。つまり撮れる画がほぼ同じ。富士フイルムのデザインが好きな方であれば、なかなか買いなカメラだと思いました。
カメラ自体の写りはこれまで撮影してきたX-Pro2やX-H1とほぼ変わらないですが、顔認識機能の搭載や、AFスピードの向上により、格段に撮りやすくなったと思います。まあ何といってもこのサイズ感と軽さ。
持ち運びの負担をかなり軽減してくれるカメラだと感じました。YouTube用のカメラとして購入しましたが、最近は写真も撮るし、なんだかんだお出かけカメラになりつつあるX-S10です。