台湾移住して知った住むメリットとデメリット

台湾移住して知った住むメリットとデメリット

2021年1月30日

台湾移住って実際どうなんだろう?

去年はそんなことを思ってましたが、台湾に移住して1年が経ち、旅行で来た台湾と暮らし始めてからの台湾とでは、またすこし印象が変わりました。

実際住んでから初めて知ったこともたくさんあるので、今回は台湾移住後に知った住んで良いと思ったことと気になることを、メリットとデメリットという形でお伝えしたいと思います。

台湾移住して知った住むメリットとデメリット

台湾移住のメリット

  • 東京より気楽に住める気がする
  • ローカルなお店や夜市、交通費が安い
  • 台湾のグルメが豊富で美味しい(日本人の口に合うものが多い)
  • 治安が良い
  • 人が親切優しい
  • 山や海に出やすい
  • 空港が近く海外に出やすい

いちばんのメリットは、台湾グルメが安くて美味しく、散策できる場所がたくさんあること。ほかの国と比べると治安が良く、日本と距離が近いのも良い点ですね。

日本に似ているけど、日本よりかっちりしすぎていないところも居心地よく感じるポイントかもしれません。海外に慣れていない方でも住みやすいと思います。


台湾移住のデメリット

  • 給料が安い
  • 日本と同じような生活すると物価高い
  • 台北の家賃が高い
  • 車・バイクが多い(そして危ない)
  • 歩きタバコが多い(マナーが悪い)
  • 暑くて湿気が多い
  • 夏場にGは避けれない

いちばんのデメリットは、収入と物価のバランスがとれておらず、夏場はGがいたるところにいること。Gは仕方ないとして、収入と物価の部分は、旅行ではわからなかった部分でした。

台北に住むとなると、場合によっては東京で住むよりも高くついてしまいます。それでいて住宅のグレードは低いので、収入を上げるなどの理由での台湾移住はあまりおすすめできません。

台湾移住後に知った働き方の価値観や物価と収入のバランスなど

台湾移住のメリットとデメリットを踏まえた上で、僕が移住前に気になっていた部分が住んでみて解消されたので、備忘録として書き残しておきます。

①台湾の働き方

僕はいま台湾で120人ぐらいの企業で働いており、9割ぐらいが台湾の人なんですが、働き方の価値観は日本とそんなに変わらない印象です。

ただ、日本人の働き方の価値観でいうと、台湾の人は自分自身の生活をすごく大切にしている。だからこそ、残業する人は少ないし、残業があっても割と早めに帰っているイメージです。

また、台湾は転職する人が多い。2年同じ会社で働いていると、割と長いほうだと思います。人生のフェーズに合わせて柔軟に働き方を変えている人が多いイメージ。

海外にワーホリに行く方も多く、僕の周りでもワーキングホリデービザでオーストラリアや日本に行く方が多い印象です。

②物価と収入のバランス

台湾はよく物価が安いといわれますが、実際生活してみると、物価を安く感じることはほとんどなく、むしろ高いと感じることが多くなった気がします。

もちろん、ローカルなお店や夜市に行けば、安くて美味しいものはたくさんありますが、日本と同じような生活をすると、食材の高さや家賃の高さに驚きます。

ただ、台湾は物価が単に高いというよりは、物価と収入のバランスがとれていないというのが、生活をしていていちばん感じたことです。

台湾は収入(給料)が日本と比べてかなり低いんです。

例えば、台湾人の正社員でボーナスや残業代含まない基本給の平均月収は「45,000元(約17〜18万円)」。中央値だともっと下がりますが、月に12万円ぐらいが一般的なのかなと思います。

そういった背景があるからか、台湾の人は将来の収入を上げるために、学生のときに海外に留学して、そのまま海外で就職する人たちや、学生の頃からお金の勉強をしっかりして、投資をやっている人が多いです。

そのほか、就職したあとも自分の収入を上げるために、改めてデザインやエンジニアスキルを身に着けて、よりエキスパートな仕事に進む方もいます。

③家賃

台湾の出費でいちばん困るのが家賃。とくに台北だとかなり高いです。日本と同じような暮らしを台北でしようとすると、東京よりも家賃は高い。最低でも「15,000元(約6万円)」はかかります。

6万円でどういった物件に住めるのかというと、キッチンなし、風呂トイレおなじ、日本よりもだいぶコンパクトな部屋というイメージ。簡易的なキッチンをつけるとすれば、最低でも7〜8万円はかかる印象です。

東京の一人暮らしと比べると、すこし高いイメージですが、グレードにだいぶ差があるんですよね。東京の暮らしを台北で再現すると、少なくとも月に10万円はかかると思います。

僕が以前に住んでたところはシェアビルディングだったんですが、6万円ぐらいの家賃でした。

キッチンなしで風呂トイレありのコンパクトなホテルのような一室で、公共スペースにキッチンがありました。もし共同生活可能なのであれば、そういったところもありです。

ちなみに台湾の一般的な方は、だいたい8,000元〜12,000元(約3万円〜5万円)に住んでいます。ここはだいぶコンパクトな部屋でキッチンもなしになります。

賃貸の探し方については「【台湾の部屋探し】事前に知りたかった賃貸の探し方と家賃を下げて理想の部屋を探すポイント」にまとめたので、ご興味ある方はご覧ください。

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④食

台湾は外食文化で、朝食屋などのお店が充実しています。安いところだと、夜市などの屋台がとても充実しています。なので、基本的に食で困ることはありません。

ただ苦手なものもやっぱりあります。代表的なものだと八角だったり、独特な漢方スープだったり、臭豆腐だったり、あとパクチー。そういったものは避けて生きています。

また、全体的に脂っこい食べ物が多いので、野菜を意識しないと偏りのある不健康な食生活になってしまいます。ただ野菜を意識して摂ろうとすれば摂れる環境は整ってるので、そんなに心配はいらないと思います。

ちなみに日本と変わらず日本食もいただけます。ただやっぱり日本よりも高くなってしまうので、僕のなかではたまに食べる高級品になってしまいました。

ちなみに台湾のお店はよく並ぶので、とりあえず並んでいるお店は間違いなし。ただ、気軽に食べたいラーメンや寿司がいつも並んでるのは、日本人にとってはすこし不便かもしれません。

⑤治安

台湾はほかの国と比べると、治安はかなり良いです。お店や夜市も夜遅くまで賑わっています。僕がふだん生活してて、身の危険を感じることはなかったですね。

ただ海外なので、海外旅行同様に最低限気をつけたほうがいいことはあります。なるべく人通りの少ないところ避ける、危ないエリアに行かない。あとは人混みはスリが多いので、持ち物はちゃんと管理する。

あと僕がいちばん危ないなって思うのは、安全だと勘違いして、どこかで油断したり、ハメ外してしまったりすること。その際に危険なことが起きたりするので、いくら安全だといわれてても、最低限の危機管理は普段から意識しておくことが大切です。

そして、いちばん気をつけたいのが、車とバイク。とくに台湾はバイクが多いうえに、運転が荒いので、本当に気をつけてください。

人通りの少ない路地でも、信号が青でも、ちゃんと左右確認する。予期してないタイミングでバイクが飛び出してくることが多々あるので、本当に気をつけましょう。日本と同様の感覚で歩かないことが大切。

最後に

台湾は親切な方が多くご飯も美味しいので、旅行として来るととても楽しめる場所だと思います。一方で台北は決して住みやすいとは言えず、住みにくいと思うことのほうが多いです。

またどれだけ台湾が日本に馴染みのある場所だったとしても、日本人の感覚のまま生活すると、理不尽なことだったり、ストレスを感じることもあると思います。

なにかおかしいと思ったり、違和感を感じる瞬間があれば、拙い言葉でもいいので、しっかり考えや気持ちを伝えることも重要です。

そんな感じでも僕も1年、いろんな人に助けられながら暮らしてきたわけですが、まだまだ困ることはたくさんあるし、中国語もまだまだです。

なので、これからも楽しみながら頑張りながら、やっていけたらと思います。今回のお話が、これから台湾移住を考えられてる方のお役に立てれば嬉しいです。