アジア各国の高校生が集まり、ふたつの高校がグループを組んで出場するプレゼン大会が、2018年12月28日、台湾の高雄で開催されました。
そしてその大会の出場校である、奈良育英高校「国際理解Gコース」2年の生徒に同行し、彼らの活動風景を撮影させていただきました。
今回は前回の台北編から一変、プレゼンの練習の様子や、大会当日の様子を、写真でお伝えしていけたらと思います。
国際理解Gコースのみんなと来た台湾を写真で振り返る【高雄編】
朝6時には起きて軽く朝食を済ませ、ホテルを出る。高校の朝礼に参加したあとは、午前午後とふたつの高校を行き来し、生徒たちのプレゼンの練習の撮影へ。
夜は先生たちの会食に参加させていただき、0時手前にホテルへ戻る。高雄にいる間はそんなスケジュールで毎日動いていた。
翌日に疲れが残るかというとそんなこともなく、台湾の先生や生徒たちの活気に触れ、朝から晩までとても心地よく働くことができた。
プレゼンの練習風景
英語でのコミュニケーションで、探り探り練習をはじめ、徐々に歩幅を合わせていく。なにか歯車が噛み合わないなと思い始めたら、しっかりと向き合って話すようにする。
簡単なことのように思えるけれど、自分の殻を破るのは難しい。日本人同士でさえ上手くいかないことがある。というか、ないがしろにされていることが多い。
言語や文化背景が異なる両者の歯車が徐々に噛み合い、ゆっくりと回りはじめる様子から僕らが学べることも多い。
プレゼン本番前に、いちどリハーサルをする機会があった。練習を見る限り不安要素があったが、案の定的中。緊張もあってか、思うように言葉が出ない光景が、なんども見受けられた。
でも、このリハーサルを境に、彼らの顔つきが変わった。ここから本番までどう追い上げていくのか、とても楽しみになった(その日の練習は夜まで続いた)。
プレゼン大会当日
本番前日の前夜祭や、当日の盛り上がりといい、台湾は規模が大きく、楽しむところは全力で楽しむ。この雰囲気はなかなか日本では感じられない。
このあとのプレゼン本番はどうだったのか。
リハーサルを見る限り不安だったけれど、大勢の前で堂々とプレゼンする姿を見て、とても清々しい気持ちになった。活気に満ち溢れていたみんなの様子が、すこしでも写真から伝わると嬉しい。
当日最後は、各国の催しが披露される文化祭のようなものが行われた。ここからは肩の力を抜いて、撮影することができた。いつも通りコミュニケーションを取りながら写真を撮る。
心なしか彼らの表情もどこか安堵に包まれていた。みんなといるのもあと少し。ここから彼らと別れるまでがとても早く感じた。
これまで生徒の立場しか経験してこなかったけれど、今回教師という立場をすこしでも垣間見れたおかげで、改めてその大変さと偉大さを痛感した1週間だった。
過去に未練があるわけではないけれど、彼らに同行させてもらって、純粋に彼らを羨ましく感じた。なにかをやりきった経験は、これからの大きな糧になるんだと思う。
さて、最終日当日、早朝の空港で彼らを見送り、僕は昼過ぎのフライトで日本に帰る。それまではしばし、お昼寝をしようと思う。
▼前回の台湾仕事
今回使用したカメラ機材
今回使用したカメラはFUJIFILMのX-Pro2と3つのレンズたち。そのなかでも今回は、35mm換算で84mm相当の中望遠レンズを使う機会が多かった。
仕事や趣味問わず、メインで使用しているFUJIFILMのカメラ。今回の撮影は移動が多かったけれど、カメラ、レンズともにコンパクトなので、軽快に撮影ができた。
▶︎FUJIFILM X-Pro2 2年使用レビュー。その魅力と素晴らしさを2年越しに語る【作例あり】
今回のメインレンズ。プレゼンの様子や練習風景など、特定の人物を撮影したり、遠くから撮ることが多かったため大活躍。伝えたいことが明確な写真にはもってこいの中望遠レンズ。
中望遠レンズよりもすこし広く撮りたいときに使用したレンズ。どんなシーンにも使える万能タイプ。今回は、人物に加えて背景も意識して写したい場合に使用した。
▶︎FUJIFILM XF35mm F1.4 R 1年使用レビュー。最初の単焦点レンズはこれで決まり【作例あり】
集合写真や移動しながらのスナップ撮影に使用したレンズ。今回はいちばん使用頻度が低かったものの、AFの速さが求められるシーンや広い画角が必要なときに重宝した。
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