VIVOBAREFOOTを6ヶ月間履いた感想と変化

VIVOBAREFOOTを6ヶ月間履いた感想と変化

毎日8,000歩以上歩き始め、90日が経った。今も毎日続けられているのは、散歩の効果を実感していることもあるが、今履いている「VIVOBAREFOOT」のおかげでもある。前より歩くことを主体的に楽しめるようになった。

散歩の効果は様々なところで語られている。例えば、心肺機能の向上、生活習慣病の予防、創造性の向上、ストレスの軽減など。少し前に読んだWIREDの記事では、米国の研究者たちの調査によると、「速いペースで短時間歩いたほうが死亡や病気のリスクを下げる効果がより大きいことが分かった」とある。

参照元:「1日7,000歩」や「15分の速歩き」でも十分な健康効果がある:研究結果

自分はまだ歩き始めたことによる健康効果は実感しづらいが、生活リズムが安定し、少し負荷をかけて歩くことで気分転換になり、精神的にも安定するようになった。思考も停滞せず流れている実感があるので、PCの前で考えるなら、歩きながら考えたほうが良いと思うようになった。普段歩くコースは車やバイクが通らないので、思考に集中できる。

その他にも歩くことで、様々な健康効果が期待されているが、今回の本題であるベアフットシューズを履くことで、さらに健康効果が高まる。まずはベアフットシューズとは何かを改めて整理しよう。

ベアフットシューズの特徴と効果

ベアフットシューズは名前の通り、裸足に近い感覚で動ける靴のこと。手で曲げられるほど柔軟性のある素材で作られており、極端にソールが薄く、歩いていると地面の感覚が足裏で感じ取りやすい仕様になっている。

横から見ると、つま先と踵部分の高低差がほとんどない、ゼロドロップと言われる構造になっており、自然な姿勢で歩くことができる。また、つま先部分が広く設計され、足指が自由に動かせることで、歩くときに地面を掴むような感覚が得られ、足指の筋肉の向上にも繋がる。

一般的なシューズは足を保護し、見栄え的にも洗練されたものが多い。それ故に、本来の身体の使い方をしなくなったことで、人間が持つ足指や足裏の筋肉の感覚を失ったとされている。ベアフットシューズは人間本来の歩き方や、身体の使い方を取り戻すことで、バランス感覚や姿勢を改善、足や腰への負担を軽減することを目的としている。

自分は今年に入り、ベアフットシューズの一ブランドであるVIVOBAREFOOTを履く機会があり、実際に履いてみたら、見た目的にも履き心地的にすごく自分にフィットした感覚があり、その日以来ほぼ毎日履くようになった。

今履いているのは「Primus Trail II FG」というモデル(2025年11月時点では「PRIMUS TRAIL FG 3.5」にアップデート)。ランナー向けのモデルだが、普段使いでも使いやすいデザインが気に入っている。

VIVOBAREFOOTを6ヶ月履き続けた感想

VIVOBAREFOOTを履き始めてから、アスファルトの上を歩いたり、芝生の上を歩いたり、地面の感触をより感じ取れるようになったことで、歩くことが楽しくなった。また、クッション性がないため、従来のシューズだと問題なかった、踵着地だと関節を痛めてしまうため、自然とつま先着地に矯正され、より歩き方を意識するようになったと思う。

履き始めてから1ヶ月ぐらいは、これまで使わなかった筋肉を使うようになり、足裏や太ももなど、最初は痛くなることが多かったので、足を痛めたらリカバリーサンダルを履くなどして、徐々に慣らしていった。ランニングにも挑戦しようと思ったが、まだ衝撃の負担が大きく一旦断念した。

この頃から「TOE-GA(トーガ)」という足の筋力を鍛え、動きを取り戻すためのエクササイズを毎日始める。その結果、もともと内側に丸まっていた足指部分が、少しずつ開くようになり、足の親指とその他の指が、独立して動かせるようになってきた。このようにもともと動かなかった部分が動くようになっていくのは楽しい。

履き始めて半年経った今は、徐々にランニングにも慣れ、週に何回か走っている。散歩だけでなく斜面のある山道でも履いてみたが、地面を掴む感覚があり、慎重に歩くことができた。ちなみに、先日久しぶりにもともと履いていたシューズを履いたのだが、サイズ的にキツく、自分の足のサイズが微妙に変化していることに気づいた。

VIVOBAREFOOTの機能面はどうか

VIVOBAREFOOTの機能面にも触れていく。VIVOはその特徴上、あまり耐久性がないと言われてきたが、6ヶ月経った今も問題なく使えている。

そして通気性が良い。台北は最近まで気温32度前後と蒸し暑く、これまでのシューズだと蒸れて不快だったので、ずっとサンダルで過ごしてきた。その点、VIVOはメッシュ素材で蒸れが少ないため、夏でも気にすることなく快適に履くことができた。

また、いちばん気になっていた防水性がない点、雨の日でも問題なく履けるのか気になっていた。結論、小降りの日に傘を差して歩く分には問題なかった。しかし、直接シューズに雨が当たってしまうと、水が内部に浸透していくのが分かる。

一度大雨の日に1時間半ほど歩いたことがあったが、すぐに内部まで水が浸透していく感覚はなかったものの、雨が直接シューズにあたると靴下が濡れていくのが分かった。途中水溜りにはまってしまい、間も無く内部まで浸水した。

ただ、通気性があるおかげで、ある程度内部の水は外に抜け、あまり不快感はなかった。それよりも簡単に洗えて、乾かせるのが良かった。防水性のあるシューズだと、外部からの水の侵入には強いが、中に入った水が抜けづらく、乾きも早くない。

その点から、天候がよっぽど悪くならない限り、防水性に頼る必要がないことを知れた。ちなみに今は靴下を防水性のものに変えたらどうなのか気になっている。


ベアフットシューズは、履き心地が良いわけではなく、使い方を誤ると身体を痛めることになるので、全員におすすめできるものではない。自分も履くまでは合うかどうか分からなかったが、今ではすっかり足に馴染んだVIVOBAREFOOT。

自分はVIVOBAREFOOTを履き始めたことで、歩くことの楽しさを再発見できたし、自分の身体のことを知るひとつのきっかけになった。もし興味がある方は、ぜひ一度どこかでベアフットシューズを履いてみてほしい。


この記事は「ニュースレター」に書いた内容を転載したものになります。