台湾移住して気づいた「苦手なところと好きなところ」を挙げてみた

台湾移住して気づいた「苦手なところと好きなところ」を挙げてみた

2020年7月30日

台湾に移住してあっという間に1年が経ちました。最初は旅行の延長線上で来ているような感覚だったのですが、最近ようやく台湾で暮らしている実感が芽生えてきました。

そんななか「台湾移住」について聞かれることが増えてきました、実際、旅行で来るのと生活するのとでは、また全く違うなあと思うことがあります。

良い面も大変な面もたくさんあるのですが、今回は台湾の台北に1年以上住んで気づいた、台湾の苦手なところと好きなところをまとめてみました。

台湾移住して気づいた苦手なところ

旅行では4,5回台湾に来たことがあったのですが、そのときには気づかなかった、気にならなかった台湾と、暮らし始めたことで出会えました。

文字だけで見るとマイナスなことが目立ちますが、どの国でも良い面と大変な面はあります。大切なのはそれらを知った上でどう付き合っていくかを考えていくことなのかなと。

さて、台湾の苦手なところと好きなところですが、ざっと以下のような内容になります。僕が実際台北に住んで感じることを書いていけたらなと。

  1. 蒸し暑く、雨が多い
  2. すぐにカビが発生する
  3. Gが出る
  4. 衛生面が良くないところも多い
  5. 路上喫煙が多く、マナー悪い人が目立つ
  6. 運転の荒い人が多い(交通事故が多い)
  7. 給料は低いが物価は高い
  8. 住むには中国語は必須
  9. 家探しは一苦労(住宅環境も良くない)

①蒸し暑く、雨が多い

年中湿度が高く、夜も蒸し暑い日が続く台湾。とくに台北の場合は雨が多く、1ヶ月以上続くこともあります。旅行のときはあまり気にならなかったですが、雨の日が続くと気が滅入ってしまいます。

台北以外であれば降水量が少ない地域もあるので、雨嫌いな方は台北以外で暮らすことを検討してもいいかもしれません。

僕の解決策としては、台北で雨が1ヶ月以上続く場合は、台北よりも南に位置する台中や高雄で仕事するなど、気分転換に移動しています。

②すぐにカビが発生する

台北の高温多湿な環境のせいで、すぐに持ち物にカビが発生します。とくに衣服や革小物からは油断すると、すぐにカビが生えてきます…。

対策としてはまず住宅を選ぶ際に、出来る限り風通しの良い部屋を選ぶ。1年以上住む場合は「除湿機」を購入しましょう。台北に住む場合は除湿機は必須です。

③Gが出る

台湾に来ていまだに慣れないです。唯一慣れないことかもしれません。暑くなってきたら外を歩くときは毎日地面を警戒しなければなりません。

住宅にもだいたいの確率で出ます。G対策のスプレーなどは常備しておきましょう。

物件選びの段階でなるべくきれいな建物の2F以上に住むこと、飲食店の近くの物件は避けるなどして遭遇しないようにしましょう。

④衛生面が良くないところも多い

僕はあまり気にならないのですが、海外の衛生面に慣れてない方であれば、夜市の屋台やローカルのお店の衛生面に慣れない方がいるかもしれません。

また、在住者であっても屋台でお腹を壊している人もいるので、何となくやばそうだなあと思うところや、生ものを提供しているお店は避けるのが無難です。

⑤路上喫煙が多く、マナー悪い人が目立つ

一昔前の日本のような昭和っぽさがまだ残る台湾。とくに歩きタバコや路上喫煙、ポイ捨てする人が多い印象です。歩いてるとどこかで必ずタバコの煙にかすってしまいます。

ローカルのお店だとタバコが吸える場所もまだまだ多いので、非喫煙者にとっては気になる部分です。今後は日本のように路上喫煙を取り締まる場所が増えていくと思うので、改善されていくと思います。

⑥運転の荒い人が多い(交通事故が多い)

日々生活していると、よく交通事故の現場に遭遇します。実は台湾は日本よりも小さいのにも関わらず、交通事故の件数が日本よりも多いのです。とくにバイク大国なので、バイクと車による事故が多いように感じます。

僕はよく「YouBike」という自転車を利用するのですが、運転の荒い人が多いので、自転車でも危ないと感じる瞬間は多いです。

また、バスの運転も荒いので僕は結構苦手です。車はなりふり構わず突っ込んでくるので、歩行者優先マインドで止まってくれるだろうと歩いていては危険です。道を渡るときは左右確認した上で気をつけて渡りましょう。

⑦給料は低いが物価は高い

台北に旅行で来てたときはあまり感じず、むしろ物価が安い街だと思ってたのですが、実際生活してみると東京に住んでたときより高いです。もちろん屋台などローカルの台湾飯は安いのですが、東京暮らしと同じような感じで暮らすと、東京よりもはるかに高くなってしまうのが台北です。

生活費用の中でもいちばん大きな割合を占めるのが「家賃」で、日本と同じクオリティの物件を探すと、簡単に10万円以上してしまいます。また、日本食や日本製品なども、日本の1.5倍〜2倍するので、日本人にとっては大きな出費となります。

にも関わらず、平均給料が低い。詳しくはYouTube「【台湾移住】台北の働き方/金銭面/食生活/住居/治安のお話」でお話しているので、良かったら見てみてください。

収入と物価のバランスがとれておらず、なかなか大変な生活を強いられます。なので、副業や投資などは日本よりも盛んな印象があります。

生活するには中国語は必須

「台湾って日本語通じるよね?」って聞かれることが時折あるんですが、生活してみると日本語が通じる機会は少ないし、中国語は必ず必要になってきます。

英語だけで乗り切るのもやっぱり厳しく、生活するなら中国語はしっかり勉強したいところです。

中国語は漢字で日本人は馴染みやすい。なので他の言語を学ぶよりは楽かもしれません。台湾移住を検討されてる方は、ぜひ中国語を学んでみてください。

⑨家探しは一苦労(住宅環境も良くない)

台湾では日本と違い、直接大家さんとやり取りして部屋を探すことが多いのですが、それゆえにトラブルが起きることもしばしば。掲載されている希望の物件もすぐになくなるし、良さげな物件だと思い内覧に行くと写真と全く違ったり、根気強く探す必要があります。

住宅環境も日本より良くないので、キッチンや浴槽なしなど妥協しないといけない点は多々あります。台湾での部屋の探し方は、「【台湾の部屋探し】事前に知りたかった賃貸の探し方と家賃を下げて理想の部屋を探すポイント」に書いたので、参考になれば嬉しいです。

台湾移住して気づいた好きなところ

僕自身、台北は決して住みやすいわけではないけれど、日本では感じれない良さを多く持った場所でもあります。

すこしネガティブな面を上げてしまったので、旅行時から好きだったところはもちろん、台湾移住後に知った台湾の好きなところも、すこしまとめておけたらと思います。

①人が親切で街に活気がある

台湾の人は親切。お店の人とお客さんがよく会話している光景を見かけますが、そういったフランクな距離感は見ていていいなと思います。また、朝市と夜市が至るところにあり、お祭り的な雰囲気も楽しい。

早朝は朝市や朝食屋に行列ができ、夜は多くの人で夜市が賑わう。日本ではなかなか見れない、台湾の好きな光景です。

②台湾飯が美味しい

台湾といえばグルメ。日本人の口に合い、美味しいものが多い。鼎泰豐のような有名なレストランから、屋台飯、コンビニ飯まで、台湾グルメは充実しています。

もともと毎日同じものを食べていても平気なタイプですが、台湾に来てからはローカルで美味しいご飯を探し、食べることが増えました。

ちなみに台湾ではよく行列を見かけます。行列ができてるお店は基本間違いありません。日本で行列に並ぶことは滅多にありませんでしたが、台湾ではちょっとした行列に並ぶようになりました。

③1時間で海や山に出れる

台湾では登山やサーフィンなど、自然のアクティビティを楽しむ人が多い。台北にも自然が身近にあり、だいたい電車で1時間あれば山や海に出れます。大きな公園がたくさんあるのも良し。

台湾に来て初めてサーフィンに挑戦したり、郊外に温泉に行ったりすることが多くなりました。

④カフェがたくさんある

海外に行くと、訪れた街で居心地のいいカフェを見つけるのが、旅のルーティン。心地いいカフェがある街は、それだけで素敵な場所だと思えます。

台湾にはそんなカフェが多く、行ききれないくらいたくさんあります。居心地のいいカフェが身近にあると、暮らしの幸福度が上がる気がします。家探しの際も、結構重要視しています。

⑤アートが身近にある

台湾を好きになった理由のひとつに、アートが身近にあったことが挙げられます。アートと聞くと難解なイメージがありますが、台湾は日常とアートの距離感が近いような気がします。街で目にする機会も多い。

アート関連のイベントがたくさん行われていたり、美術館も無料だったり、安く入館できたりするので、気になる方はぜひ行ってみてほしいです。

最後に

「台湾移住して気づいた苦手なところと好きなところ」をまとめてみましたが、1年も暮らせば苦手なところ含め、楽しめるようになってきました(ただしGは除く)。

台湾移住して1年以上経てば、「台湾生活大変?後悔ない?」みたいなことを聞かれますが、答えは「大変だけど、後悔はない」です。

台湾で暮らしている以上は、これからも苦手なところや好きなところはたくさん出てくると思うので、もっと台湾を発見していけたらなと思う、今日この頃です。