台湾移住後の引っ越しフロー
台湾に移住して、5回目の引っ越し。5回目となれば慣れたもので、退去前日に荷物を整理し、半日で引越しが完了した。これは所有しているものが少ないことも関係しているが、台湾の物件は基本家具家電が備え付けられているから、為せることでもある。
自分の家というより、AirBnbで部屋を借りてる感覚に近く、これまで賃貸の契約期間が迫れば、新しい部屋を探し、都度住みたい街に引っ越していた。台湾に移住してからの引っ越しフローは当初から変わらない。
- 104やFacebookグループで物件をチェック
- 良い物件があればすぐに電話かLINEで連絡
- 内見(写真と異なることが多いので要確認)
- 敷金や契約内容に問題なければ契約
- 前日に荷物をまとめ、Lalamoveで引っ越し
詳しい探し方は、ブログの記事「台湾の賃貸の探し方と手順」にも書いたので、台湾移住を考えられている方は併せて読んでみてほしい。
引っ越しの際は専門業者には依頼せず、Lalamoveという荷物配送アプリで、当日に荷物を新居に送ってもらう。一度この引っ越しフローに慣れてしまえば、もう日本のような引っ越しはなかなか出来ない。
備え付けの家具家電が揃っている場合、物件により家具家電にこだわれないデメリットはあるが、ミニマリズムの観点から見ると、必要以上に自分でモノを所有する必要がないので、自分としてはとても助かっている。
ちなみに、物件を探す際にどうしても言語が不安な方や、時間を買ってでも早く部屋を探したいという方は、日系の不動産仲介会社にお願いすることもできるが、一度は自分で探してみることをおすすめしたい。
言葉が通じず大変なこともあるが、良い大家さんに出会えるかもしれないし、その経験が学びになり、自分自身を成長させてくれる良い機会になると思う。
引っ越し先の基準
引っ越し先を探す際に重要なのは、自分が希望する条件を決めておくこと。自分の理想を満たす完璧な部屋はそう存在しないが、希望する条件をいくつか満たす物件はある。譲れるものと譲れないものを明らかにしておくことで、部屋探しに迷いが生じない。自分が希望する条件は毎度異なるが、だいたいは以下の条件で探すことが多い。
- 市内中心というよりは、少し離れた場所で探す
- 徒歩圏内にコンビニやスーパー、カフェがある
- 最寄駅から徒歩15分圏内
- 3F以上
- 大家さんが良い人である
- 日当たりと風通しが良い
- 余計な備え付けの家具家電がない
- 入口から部屋までの空気が澱んでいない
台北では日当たりと風通しが良いシンプルな間取りで、余計な家具家電がない物件は家賃が高い傾向にあるが、自宅で仕事も行うので妥協はできない。
また、大家さんとのトラブルの話はよく聞くので、何か問題が起きた時にしっかりと対処してくれる人なのか、事前に見極めるようにしている。
引っ越しの効能
引っ越しの際に持ち物を見直す。そもそも「持ち物を減らし身軽でいたい」と考える人がどれくらいいるかは分からない。 ただ、もしモノが多いことでどこか違和感を感じるなら、一度持ち物を見直してみるといい。
なぜなら、引っ越しでは全ての持ち物を一度外に出し、整理する時間が必ず生まれるからだ。普段の生活では、全てのものを外に出して確認する機会はなかなかない。自分の所有物を俯瞰して見つめ直し、「本当に必要なもの」を再確認しよう。
とはいえ、ただ闇雲にモノを減らせばいいというわけではない。持ち物が自分の意識の範囲外に出ないこと。つまり何を持っているのか、把握している状態を保つことが大切だと考える。
この「意識の範囲」は人によって異なる。だからこそ、心地良いと感じる家の広さや持ち物の量は、人それぞれ違っていていい。ミニマリズムは「モノを減らすこと」に注目されがちだが、本質はそこではない。大切なのは、部屋も持ち物も人生に合わせて最適化していくこと。それがミニマリズムの本質ではないかと思う。
と偉そうに書いてみたが、最近またモノが増えつつあるので、改めて見直したいと考えている。特にデジタルコンテンツ系の情報関連は、とうの昔に意識の範囲外に漏れてしまっているので、時間を取って整理するしかなさそう。これ以上書くと脱線しそうなので、デジタル系の断捨離の話はまた別の機会に。
この記事は「ニュースレター」に書いた内容を転載したものになります。
