アートプロジェクトを実現するために大切なこととは?|「地域アートはどこにある?」感想

どうも、佐田真人(@mst727)です。

すこし前に青森県十和田市現代美術館主催の、「地域アートはどこにある?」というトークイベントに参加してきました。

参照:〈「地域アート」はどこにある?〉プロジェクト クロストーク 1日目 »

アートと聞かれると、なんなのかすぐには答えられないけど、昔から漠然と好きなもの。

美術館に展示されている絵画などもアートだし、文章を書くことや写真を撮ることも一種のアートだと思う。

一方で「アート」という単語だけを聞くと、難解なイメージが頭から離れない。そんなアートプロジェクトを実現していくために大切なこととは?

今回のトークイベントでは、ずっと疑問に思っていたことが晴れ、腹落ちした点があったので、書き残しておこうと思います。

アートは本当に難解なものなのか

僕自身アートに深く造詣があるわけではないのですが、アート作品の評価に対してこんなことをお聞きしました。

アートにはコンセプトありきで評価されるものと、アートは「表現」という考えのもと、特定の意味がなくとも評価されるものがあると。

そういった文脈からアートにあまり造詣がない方であれば、答えのない創作作品の価値を理解しにくい傾向にあるのではないかと。

だからこれまでは、アートに興味がある層には届いても、そうではない人たちの層まで広めるとなると、なかなか難しいのではないかと思っていたんです。

だからこそ、「アートプロジェクトを実現するためにはどうすればいいのか」という疑問を、心のどこかでずっと抱いてきました。

アートプロジェクトを実現するために大切なこと

そんなわけで当日のイベントでは、「アートプロジェクトを実現するために大切なことはなにか」という質問をさせていただきました。

そんな質問に快く答えてくださったのが、アートディレクターの林 曉甫(はやし あきお)さん。

アートプロジェクトはひとりでできるものではないと答えた上で、「当事者だけでなく、いかに人を巻き込めるのか、が重要になってくる」と答えてくれました。

そしてアートプロジェクトを実現させるには、答えのないことに取り組む姿勢が必須だとも。

林さんはアートプロジェクトをいくつも形にしてきましたが、毎回断られる前提で地道に泥臭く関係を築き、交渉を続けてきたと言います。

Noという言われてもまたその翌日に会いに行けるか、それぐらいの気概を持ってやらないとダメだと。

そんなことを何回も続けて関係性を築き、協力してくれる人たちと、共通の夢を語れることが大切だと教えてくれました。

アートは好きなことを語るのと、そんなにスタンスは変わらない

この回答を聞いて、僕が予想してなかった答えだったので、とても面白かったのと同時に、腹落ちしたんです。

僕はてっきりアートという答えのないものに対して、どう数字を結びつけていくのか、アートプロジェクトを実現する上で、それがどこかで大切なのではないのかと思っていました。

だけど実際には、数字で語るのも大事だけど人は感情で動くものなんだと、アートに限らず本質的な部分は変わらないと、思ったんですよね。

林さんの言葉でいちばん印象的だったのが、結局アートを語るのも、好きなアイドルについて語るのも変わらないということ。

自分の好きなものを語るときは、自然と熱が高まるし、いくらだって話すことができる。

そして好きなものを一緒に面白がってくれる人を増やす。増やしていくためには、愚直にやり続けるしかないと。

そんな林さんの言葉を聞けて、今やってることは間違ってないのかもと、自信が持てるようになりました。

最後に

アートは本来答えのないもの。だからこそ見る人によって、解釈や感じ方が異なります。

今回の話を聴く前までは、なんとなくアートって特定の意味が必要だったり、難解なものをわかりやすく伝える方法が大切なんじゃないかと思っていました。

もちろんそれも一理あると思います。だけどもっとシンプルで自由な発想で考えてよかったのだと。すこしホッとした気持ちになりました。

そして想像できる余白のある創作が好きなんだと、改めて感じることができたイベントでした。凝り固まったあたまが、すこしほぐれた気がします。

今日はこれにておしまい。
それではまた!