「Bystander effect」にかからないために

「Bystander effect」にかからないために
2019年11月20日
「Bystander effect」って聞いたことありますか?

日本語では「傍観者効果」と呼ばれ、社会心理学の用語のひとつなんですが、ざっくり説明するとこんな感じです。
他人に対して援助(救助)すべき状況にあるとき、周囲に多くの人間がいることによって、援助行動が抑制されてしまうこと。その場に自分以外いなかった場合には援助行動が行われる確率が高いが、周囲にいる人数が多いほど行動が抑制される傾向がある。 傍観者効果があらわれる原因には、「自分がしなくてもよいだろう」という“責任の分散(diffusion of responsibility)”や「人の目が気になる」という“聴衆抑制(audience inhibition)”などがあるとされる。
引用元:傍観者効果(ぼうかんしゃこうか)とは – コトバンク

世界中で問題視されることが多いですが、「多くの人が気づいていたからこそ起きた事件」には、この集団心理が働いていると言われています。

なぜそんな話をしたのかというと。



今日、急遽去年から撮影のお仕事で関わらせてもらってる高校の「グローバル教育研究発表会」に参加させてもらったんです。

そのなかの一人が「Bystander effect(バイスタンダーエフェクト)」について発表されてて、面白いなあと思った発見があったんですよね。





この集団心理は至るところで問題視されていますが、とくに日本が多いように感じていました。でもなぜ日本で多く感じるのか。

傍観者効果がはたらく原因は大きく3つあると言われています。

①責任の分散(自分が行動しなくても誰かがするだろうと、他人の行動に合わせることで、責任や非難が分散されると考え行動しない、できないこと)

②聴衆抑制(行動を起こした結果下される、他者のネガティブな評価に対する不安を恐れて、行動しない、できないこと)

③多元的無知(他の人が行動しないことで、緊急性がないと考え行動しない、できないこと)

そのなかで日本は②と③が大きく関与しているように感じるんです。

その発表では、日本がいちばん「自己肯定感の低い国」であることが関係しているじゃないかと話されていました。

自己肯定感の低い人が多い日本だからこそ、傍観者効果に影響されやすいという話を聞いたとき、妙に腹落ちしたんですね。

これまで傍観者効果の影響を受けて、行動を起こさなかったものが批判される光景を見て、どこか自分のなかでモヤモヤしたものがあったんですが、その正体が言語化できてなかった。

それが今回の発表を聞いて、クリアになった気がしました。行動を起こせる人と起こせない人のあいだに、もしかすると明確な自己肯定感という境目が存在するなら、さまざまな解決策がありそうだなと、光も見えました。





つまるところ「Bystander effect」にかからないためには、自己肯定感を高めたらいいんですが、そっちの話はまた長くなるのでここまで。ひとつ手っ取り早い方法は、「Bystander effect」という集団心理があると知ること。

集団心理っていうのは知ってるだけで、客観的に見れたり防ぐことができるので、もし集団心理効果を受けそうな現場に遭遇したら、「いま傍観者効果の影響受けてるかも?」と自分に問いかけてみてください。

今日の発見を備忘録がてら、書き残しておきました。高校生の子たちと話していると、自分はもう大人なんだなあとひしひし感じます。来月はそんな彼らと台湾で撮影するので、またなにか書けたらなあと。おしまい。