どうも、佐田真人(@mst727)です。

僕の祖父はとても自転車が好きで、家に訪れたときはよく自転車に乗り、まだ見ぬ世界へ連れていってくれました。そのときとくに意識したことはなかったのですが、今になって思えば、自分の「好き」にまっすぐな人だったんだと思います。

祖父のように信ずるものを貫き、一生を終えることができたら…。

年を重ねることに漠然とした恐怖を持っていたときのこと、祖父の姿を見ながらそう思ったことがありました。子供の頃のそんな記憶をふと思い出したのは、とある映画を観たから。

人生フルーツ」という映画です。

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理想の生き方に翻弄されてしまう理由

まずは、あらすじの一部を引用しておきます。

愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウンの一隅。雑木林に囲まれた一軒の平屋。それは建築家の津端修一さんが、師であるアントニン・レーモンドの自邸に倣って建てた家。四季折々、キッチンガーデンを彩る70種の野菜と50種の果実が、妻・英子さんの手で美味しいごちそうに変わります。刺繍や編み物から機織りまで、何でもこなす英子さん。ふたりは、たがいの名を「さん付け」で呼び合います。長年連れ添った夫婦の暮らしは、細やかな気遣いと工夫に満ちていました。そう、「家は、暮らしの宝石箱でなくてはいけない」とは、モダニズムの巨匠ル・コルビュジエの言葉です。

引用元:作品解説 | 人生フルーツ(一部抜粋)

一見自給自足のスローライフに焦点を当てた映画だと思ってしまいますが、夫婦お二人で夢をかたちにした人生の物語でもあります。

急速に変化し続ける今の世の中、僕らはどうしても、目に見える結果をすぐに求めてしまう。そしてつい目先の豊かさに走ってしまいがちです。それが一番簡単かつ、すぐに幸せを感じることができるから、なのかもしれません。

だけどそれは決して持続性があるものではなく、自分たちが本当に満たされることはないのだと、薄々気づいている人もいるはずです。だからこそ僕らは理想の生き方に翻弄されてしまうのかなと。

 

自分の信じるものをコツコツ築きあげていくこと

僕らが「理想の生き方」に翻弄されず、本当の豊かさを得ることは可能なのか。そのアンサーともとれる言葉が、津端さんのお話しの中にありました。

それが「自分のできることを見つけて、コツコツやればなにか見えてくる」という言葉。

長い歳月をかけて自分の信じるものを、日常の中でコツコツと築きあげてきた津端さんの言葉に、すべて集約されているように感じました。自分の好きなことや大切にしたいことを形にしていくには、時間がかかるもの。

だけど”時間をためて“やっていけば見えてくるなにかがある。それこそが本当の豊かさなのかもしれません。

そのために今ある日常を愛でてあげる。そして自分の信じるものを日常の中で、コツコツと築きあげていくことが大切なんだと思います。

 

最後に

こうして育んだ想いは形あるものだけでなく、関わった人たちの中でも生き続けるんだなあと。

小学生の頃の祖父との思い出が重なったのは、まさに自分の信じるものを、コツコツと築きあげてきた人だからなのでしょう。

心から彼らのように年を重ねたい。そんなことを鑑賞後に思いました。

「人生フルーツ」は多くの人に観てほしい映画です。とくに若い人たちにはとても刺さる内容だと思うので、この機会にぜひ観てみてください。

上映情報はこちらから:劇場情報 | 人生フルーツ

今日はこれにておしまい。
それではまた!

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